【全力で】レイオフ【休みましょう】

宇都宮

コンスタントにトレーニングを嗜んでいる方にお聞きします。
しっかりとした休息を挟みながら行えておりますか?

猛息さん

休みが大事なのは分かっちゃいるのですが中々ですかね〜。
しっかり休むよりもトレーニングを優先しちゃいます。

宇都宮

お気持ちはとても良く分かります(笑)
ですが、思い切って休む事はとても大切なのです。

コンスタントにトレーニングをこなしていると、週に1〜2日の休みでは抜けない疲労が蓄積されていき、気が付けば大きな疲労が溜まった状態となり、怪我に繋がる危険性が出て来てしまいます。

それを解消する為のひとつの方法が、今回ご紹介するレイオフです。

レイオフとは

意識して長い休養を取り入れる事

です。

詳しく確認していきましょう。

目次

取り入れるべき理由5選

レイオフを取り入れるべき理由を確認していきましょう。

具体的な理由として

①トレーニングのモチベーションを持続させる為。

②トレーニングの質を落とさない為。

③精神的疲労を回復させる為。

④関節疲労を回復させる為。

⑤オーバーワークを防ぐ又は解消の為。

等が挙げられます。

なんとなくピンとくる方も多いのではないでしょうか?

①から順番にいきましょう。

①モチベーションを持続させる為

そもそもモチベーションを常に高く持ち続けるというのは、どんな事でも大変です。

それを維持する為には「目標設定」がポイントになるので、コンテストに出場する事はモチベーションの維持が安定しやすいので分かりやすいですね。

ですが、人間とは波のある生き物です。

上がる時があれば下がる時もあるように、目標が明確になっていても一筋縄ではいきません。

モチベーションを高い水準で保ち続けるのは中々難しいですが、レイオフを取り入れる事で、それを意識的に保てるように調整出来る可能性があるのです。

②トレーニングの質を落とさない為

モチベーションを高く保ちたくても疲労などが積み重なっていき、体のどこかに不調が出て来てしまうと、同じ強度でトレーニングを行う事が困難となります。

トレーニングをストイックに行っている方は、ほぼ例外なく休む事に恐怖心を抱いている為、ちょっとの不調でもやってしまう方が多いのです。

お気持ちはとても分かりますが、結果としてトレーニングの質が落ちてしまいますので、オススメはしません。

むしろレイオフを取り入れる事で、トレーニングの質が高い状態で維持出来る可能性が出て来ます。

③精神的疲労を回復させる為

肉体的な疲労や怪我に悩まされると、次は精神的な疲労に繋がってきます。

怪我によりトレーニングも行えず、フラストレーションが溜まり、モチベーションが落ちてしまうのです。

そうなってくると治るものも治らないだけでなく、トレーニングを再開する気持ちも萎えてしまうという恐ろしい状態に陥ります。

ところが、調子が良いというところにも危険が潜んでいます。

調子が良い時というのは、気持ちも乗っているので一見ポジティブな反応に見えますが、実はこれが落とし穴だったりします。

冷静に自分自身の状態を見つめにくくなるので、これ以上追い込むと危険という冷静な判断を下すというブレーキが効きづらくなっている為に、多少無理しても大丈夫だろうという根拠のない自信が出てしまい、後で後悔する事になるのです。

どちらにせよ、精神的な疲労を溜めずにモチベーションを高く保ち続けて冷静でいる為にも、レイオフが大きなポイントとなるのです。

④関節疲労を回復させる為

筋肉への慢性的な疲労もそうですが、関節への疲労も見逃せないポイントとなっていきます。

筋肉に比べて関節は血流量が乏しい為、疲労が蓄積しやすく抜けにくいので、思っているよりもかなり負担が掛かっております。

コンスタントにトレーニングを続けている方は、嫌でも関節への疲労は溜まり続けてしまいます。

特に関節というのは消耗品と言われている上に、筋肉の回復よりも関節の回復というのは、かなりの時間を要します。

通常、筋肉の回復をメインにトレーニングを組みますが、それだと関節の回復が追い付かなくなってくるので、ある日積み重なっていたものに押し潰されてしまう事になるかもしれません。

そうなると、トレーニングが出来るまで回復させる為に多くの時間を要する事になりますし、無理を押して強引にトレーニングをして、また怪我のループに陥ってしまうという事になりかねません。

ちなみに、パワーリフターの方々もレイオフを取り入れて、関節周りのケアを行うという事を聞きます。

ですので、関節の疲労回復をしっかり行えるレイオフをスケジュールに組み込む事は重要なのです。

⑤オーバーワークを防ぐ又は解消の為

先に挙げた①から④のまとめのような感じとなりますが、あまり休みを取り入れずに強度も落とさずにトレーニングを続けている方は、オーバーワークが確実に起こり得る、もしくは既に起こっている状態と言えます。

こうなってしまうとリカバリーに時間が掛かるばかりか、その状態で無理を通してトレーニングを強行すると怪我にも繋がってしまいます。

なので、トレーニング強度や質を落とさない為にも、頃合いを見計らってレイオフを取り入れる事が大切となる訳です。

猛息さん

思い当たる事ばかりです…

宇都宮

休むのも勇気が入りますよね(笑)

猛息さん

レイオフが大事だというのは痛感しました!
具体的な日数は決まってますか?

宇都宮

目安の日数がありますので確認してみましょう。

推奨日数

ではレイオフの具体的な推奨日数について確認してみましょう。

平均して1〜2週間程と言われております。

この期間は、体を積極的に休める事を意識して過ごしてください。

なるべく体に大きな負荷を与えるような運動を避け、リラックスを心掛ける事を意識します。

疲労の溜まり具合や回復の度合いは個人差もあるので、ご自身のお体の状態に合わせて日数は前後させてみてください。

取り入れるべき兆候

とは言っても、この休むという事が非常に難しい訳です。

先述しましたが、トレーニーというのは休むという行為に、一種の恐怖心を抱えております。

休むことは大切だと頭では分かっているのですが、これが中々割り切れないところであります。

なので、レイオフを取り入れた方が良いタイミングや兆候を以下に挙げます。

・トレーニングに対するモチベーションの低下が数日続く。

・トレーニング自体がストレスに感じる。

・眠りが浅い。

・寝ても疲れが取れない。

・一日中怠さが続く。

等々…

以上の項目に当てはまる方は、即刻レイオフを設けましょう。

それは限界を超えているので、むしろ休まない方が悪だと割り切るのです。

レイオフ中の過ごし方

そうは言っても全くトレーニングしないのは本当に不安なんて思う方もいる事でしょう。

全くトレーニングをしないというのもひとつですが、アクティブレストと言って、普段のようなトレーニングではなく、クロストレーニングといった普段と異なるエクササイズや競技を行って回復を促す方法もあります。

ストレッチやモビリティエクササイズと言った、低強度のエクササイズを行う事も回復を促したり復帰した時のパフォーマンスアップに繋がるので推奨されております。

モビリティエクササイズとは、関節周りの動きをスムーズにするようなエクササイズです。

そういった機能改善系のトレーニングを集中的に行う事で、怪我をしにくく、強い負荷にも耐えうる体を作る事が出来ます。

不安な方は、普段中々時間を掛ける事が出来ないコンディショニングをじっくり行うと良いでしょう。

おわりに

以前所属していたジムの会長に、こんなお話を聞いた事があります。

会長は武道を嗜んでいる方だったのですが、機会があってロシア人の柔道を間近で見た時に、その選手たちが恐ろしく強く驚愕したようでした。

会長はその異常とも言える強さが気になり、ロシア人のコーチに強さの秘訣を聞いたところ、こんな返答が返ってきたそうです。

ロシア人のコーチ曰く

如何に休めるかだ。

人間頑張るのは誰だって出来るが、休むのは誰もが出来ない。

だから上手く休める事が出来れば強くなれる。

私がコンテスト前で、オーバーワークなど気にせずトレーニングを行っていた時に聞かされた話でした。

その当時は面白い事言うなと思っていたのですが、今はその言葉が染みるように分かります。

さすが、強さやデカさの本質を掴んでいるお国の方々です。

健康的でカッコいい体を目指しているのに、怪我をしては本末転倒です。

ですので恐れず怖がらず、将来更なる良い変化を起こす為に休む勇気を持ち、上手くレイオフを取り入れてみて下さいね。

宇都宮

今回もご覧いただきありがとうございました!

宇都宮

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