
今回の話はいちトレーナーの戯言としてお聞きください。



聞きましょう!
主体は誰か?


数年前までは考えられなかったことですが、今や日本でもカラダ作りというのは、多くの方のライフスタイルとして確立されつつあります。
筋トレの魅力を知り、理想とする体に近づくため日々トレーニングに励んでいる中で、コンテストに出場してみよう!となっている方もいることでしょう。
現在はSNSが主流の情報社会ということもあり、数多ある情報の中から、その道を先に歩いている方が発信している情報に辿り着いて、それを実践している方も多いと思います。



筋トレ系インフルエンサーと呼ばれる人が増えましたよね。



そういった方々から情報を得ている方が多いというのは
トレーナー側から見ても多い印象です。



そしてまた魅力的に見える情報が多いんですよね!



そういった方々は魅せ方がお上手ですよね。



ただそんな魅力的に見える情報を
そのまま受け止めないようにしましょう。



それはどういうことでしょうか?



それが自分には合っているのかどうなのか?
ということを感じ取らなくてはなりません。



あくまでも主体は自分自身だ
ということを忘れてはいけません。
その道のプロ、所謂アスリートと呼ばれる部類の方々には、専門家がサポートで付いている場合が殆どですから、その知識は裏付けされているものが多いとは思います。
ですが、一部のプロやインフルエンサーの中には、経験則をベースに組み立てている方もいらっしゃるので、必ずしもエビデンスベースという訳ではありません。
そしてそういった情報の多くはどこか魅力的に見えてしまうため、盲信的になってしまう方も多いのではないでしょうか?
『あんな凄い体の人がそう言っていて実践しているのだから間違いなんてある訳がない!』
とてもよく分かります。
かくいう私もその道を通って来ました。
そしてもちろんそういった方々の言葉に嘘もありません。
その方々はその方法で、そこに辿り着いた訳ですからね。
要するに
その方々には合った方法だった
ということです。
ここから見えてくることは
その方法が必ずしも自分にも合うとは限らない
ということです。



確かに目標とする体になっている人の真似をすれば
自分も必ずなれると思ってしまってます…



その方法が合う人もいるとは思いますが
万人に通用する方法はありません。



同じ方法では辿り着けなくても違う方法にしたら辿り着けた
なんてこともありますからね。



だから自分に合っているかどうかを
意識することが大事なのですね。
危険な”盲信”


多くの方は、チャンピオンやインフルエンサーのトレーニングを、そのまま真似しているパターンが多いのではないかと思います。
ですが、それを盲信的に行うのはオススメしません。
真似をするというのが悪いのではありません。
真似をしながらも
自分には合うか合わないか
ということを、確かめながら行うということが重要なのです。
今一度、チャンピオンやインフルエンサーと呼ばれる方々のトレーニングや食事のスタイルを、よーく調べてみてください。
パッと見、ベースは近しいように見えるのですが、細かいポイントが結構違うということが分かります。
ここからどういったことが分かるでしょうか?
自分自身に合った方法をいち早く見つけて、それを信じてやり抜いたからこそ成功者になれた
ということです。
ひとつの情報に依存していると、視野が狭くなり、本来の目標達成のために本当に必要なものなのかどうかを見失ってしまいます。
では理論は大事ではないのか?という疑問が出てくると思いますが、トレーナーとして、運動指導をさせていただく立場として誤解なきように言わせていただきます。
理論はもちろん大事です。
理論とは土台です。
10人いたら限りなく10人に効果的、というものを実証されているのが理論です。
なので理論ありきです。
もちろん私も指導の際はそれを念頭に置いておりますし、自ら実践する時も意識しております。
理論が分からないと理解が出来ないですし、説明も出来ません。
ベースをしっかり踏まえた上で、肉付け的に色々な情報を試してみることが大事だと考えます。
中には例外があるかもしれません。
もしかしたら自分には少数派のものが合うのかもしれない
というパターンもないとは言い切れません。
トップに行く人間というのは、少なからず理論の外側にいる場合も多いのです。
なので、さらに成長していくためには
時には理論から一旦離れて、様々な情報を調べて試し、自分に合う方法を早く見つけることが目標達成への一番の近道になる
と、私は考えます。
お宝というのは思ってもみないところにあったりします。
頭でっかちになり過ぎるのも良くないので、時には恐れずに色々試してみることで、意外な発見が見つかると思いますよ。
オリジナルの考案


何度もしつこく言います。
自分自身はどう感じるのか、自分には合っているのか合っていないのかを理解出来ているのか、その辺りしっかりと自身で把握出来ているのか
というところが目標を達成していく上で重要となってきます。
本質は自分自身にあります。
体を変えたいと願うのは、他の誰でもないあなた自身だからです。
簡単に聞こえますが、意識してみると意外と難しいと思いますので、まずは意識出来るところからひとつずつ実践してみましょう。
そのトレーニング法は自分に効果的だという実感があるのか?
その食事法は自分に合っていて効果が出ているのか?
それは継続して続けていけるものなのか?
こういったことに意識を向けていくのです。
大事なのは自分に効果があるかどうかというリアルな体感です。
何も考えずに盲信的に、チャンピオンやインフルエンサーのトレーニングや食事を真似して同じ体になれるなら、巷にはチャンピオンが溢れかえっているはずです。
そうではない現実を考えると、シンプルなものが見えてきます。
人の真似だけじゃない自分だけのものを作り出すのです。
オリジナルを作りましょう。
これに尽きます。
もちろん最初は真似で良いんです。
チャンピオンになれた人達だってそうだったはずです。
今皆様が行っているように色々な情報を試し、
失敗や成功を重ねて効果があったものを選択して組み合わせていき、
それを自身の体感に合わせて少しずつ変化を付け、
いち早く自分に合った内容を構築してオリジナルを考案出来た。
だからこそチャンピオンになれたのだと思います。
現に、チャンピオンが10人いたら10通りの方法があるというのがその証拠でしょう。
何度もいいますが、取っ掛かりとしてプロ(チャンピオン)やインフルエンサーの情報に触れ、試してみることはとても良いことです。
そこから少しずつ自分に合った形に変化させていくという過程を辿っていきましょう。
持論を大いに含んでおりますが、是非参考にしていただけると幸いです。
おわりに


冒頭でも述べましたが、フィットネスブームの煽りを受けて増えたのはトレーニーだけではありません。
資格を保持しないトレーナーというのも増えました。
「どこどこの大会で何位になった!」
という肩書きで仕事が出来てしまうというのは、非常に危険だと考えております。
それは何故か?
【優秀なプレイヤーが優秀な指導者になるとは限らない】
ということです。
立場が変われば視点が変わるので当たり前です。
これに気付けるか気付けないかで、トレーナーとして活動していけるのかどうかが分かりますね。
その辺り詳しく書いた記事がありますので、ご興味がございましたらこちらをご覧ください。
それではまた次回もよろしくお願いいたします。



今回もご覧いただきありがとうございました!



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