お客様から

ここまで体づくりがブームになったのって
何がきっかけだったんですか?
とのご質問をいただきました。
殆どの方からしたら、それまでどこに潜んでいたのか、いきなり街にマッチョ達が増え始めたと同時に、コンビニには”高タンパク質”みたいな商品が出現したので、当たり前に驚くよなーと思いながら、私が思う原点に思いを馳せてみました。
よろしければご覧ください。
ブームの始まり?


この体づくりブーム、通称フィットネスブームと呼ばれるものが巻き起こったきっかけは
”ベストボディ”と”フィジーク”というコンテストスタイルが日本で増えた
というところが、一番の大きな要因ではないかと思います。
私はボディビルを行っていたのですが、ボディビルは全身を満遍なく鍛えていき、それぞれの部位のバランスを見ながら、調整して鍛えていくという作業を繰り返すので、非常に過酷な競技と言っても過言ではありません。
全身を鍛えていく中で、脚のトレーニングはとてもハードなので、やらなくて良いのであればやりたくないという方が圧倒的に多い部位となっております。
さらにコンテストに出るためには、ビルパンと呼ばれるビキニのようなパンツ(ポージングスーツと言います)一枚で大衆の前に出なければならないため、出よう!という気持ちを作るという行程もあります。
そうなると、出場までのハードルがかなり高くなるので、自ずと選手数も少なくなってしまう競技なのです。
それに比べて、ベストボディはボクサーパンツのようなスタイリッシュなものを履いて出ることが出来ます。
フィジークはサーフパンツという、これまたクールなものを履いて競う競技となります。
私が何を言いたいか、もうお分かりですね?
ボディビルよりも人前に出るというハードルが、圧倒的に低くなる訳です。
本当は体を見せたくてたまらなかった勢が、こぞって参加をする訳です。
審査基準の詳細は、私はほぼほぼ分からないので色々言うのもアレですが、最初の方の審査では、確か脚は審査基準に入らないとされていた?ため、脚トレを行わなくても良いということも、競技人口を増やす上で、かなり大きなアドバンテージになったと思われます。
極端な話、海で過ごすような格好で上半身だけを見せれば良い訳ですから、そりゃあこぞって出ますよ。
そもそも人に自分の体を見せたい時に、脚を積極的に見せたいなんて人は殆どいないのではないでしょうか?
学生時代の男子を思い返してみてください。
頼まれてもいないのに、すぐ上半身裸になっていたじゃないですか。
あれが合法的行えて、自慢の筋肉を見せつけられる上に、大会で上位に食い込めば有名になってモテると来たら、当たり前にやりたいと思う人は増えますよね。
つまりどういうことかと言いますと
「トレーニングは好きで行っているし、体には自信があるつもりだから機会があったら見せたいけど、ボディビルに出るのはちょっと…」
という層に、激刺さりしたからということです。
そして、プロモーションも抜群に上手かったのです。
インフルエンサーを中心に、誰もが真似したくなるライフスタイル(食事風景やトレーニング風景など)をアップしたり、スタイリッシュでカッコいいアパレルを展開して、ライト層と呼ばれる方々に対するアプローチは、さすがと言わざるを得ません。
おわりに


ボディビル経験者の私から見ても、フィジークはカッコいいなとシンプルに思います。
このブームはボディビルでは起こせないムーブメントだったと思います。
こういった体づくりがマイナーだった時代に競技をやっていた身としては、今のフィットネスブームが嬉しいと思う反面、どこか寂しさのような、何とも言えない心の隙間みたいなものを感じるのですよね。
人気が出て便利になってきた反面、あの時の不自由さが堪らなく愛おしいというお話でした。



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