前回、断食(ファスティング)とはなんぞやといったところを確認していきました。
今回は私がどのように断食(ファスティング)に興味を持ち始めたのかに焦点を当てて書いていこうと思います。
むしろここからが「起」みたいな内容ですが
そこはご愛嬌という事で…(笑)
それではどうぞ。
※これより以下「断食」と称します。
断食に出会う前
断食に出会う前の私は、ボディビルのコンテストに出ていたぐらいですので、体を如何に大きくするかを常に考えておりました。
当時所属していたジムの会長に「食べる事もトレーニングだ!」との教えも受けていたので、それはそれは食事量や食事回数と言ったらとんでもない事になっておりました(笑)
とにかく何でも食べるようにしていたので、食事のバランスも悪く、高炭水化物・高脂質・高タンパク質と全ての推奨摂取量を振り切って食べておりました。
例を挙げると、白米9合に鶏胸肉1kgキャベツ1玉を1日で食べた時もありました。
断食からは程遠い状態ですね(笑)
今思い返しても自分自身にビックリしますね(笑)
ですが、そんな生活をずっと続けて行くという事は、体への負担が大きいという事は一目瞭然です。
次第にお腹が全然減らなくなり、常に倦怠感に付きまとわれ、それによってトレーニングの質も落ちてしまうという悪循環に陥ってしまいました。
食事内容に難ありという事を悟り、食べ物の種類を変えてみたり、量を調整してみたりなどと色々と調整をしてみたところ。
調整して少しの期間は楽になる感じがあるのですが、すぐにまた元の気怠い感じが付き纏い、いまいちしっくりくるものを見つけあぐねていたある日の事。
ふと
『一度真逆に近い事を試してみるなんてどうだろうか?』
という考えが私の中で芽生えました。
その考えを実行に移す為に色々と調べ回っていたところ、とある本に出会うのです。
極少食
とある本との出会い。
その出会いを経て、私が断食に興味を持つ事となりました。
その運命的な本がこちらです。
かなり薄い本なので読みやすく、詳細は是非直接お読みいただきたいのですが、この本の中にある一文に惹かれました。
『自分に合う食べ物を無理なく消化吸収出来る量を摂る事で、体に負担を掛ける事なく回復力を上げる事が出来るので、健康な体を維持出来る。』
かなりうろ覚えなので怪しいですが、大体の内容はこんな感じのはずです(笑)
著者であるルイジ・コルナロ氏のエピソードも面白いので、気になる方は実際にお手に取って確認してみてください。
断食はハードルが高いですが『極少食』というテクニックは、独学で行うにしても安全性も高いだろうと思い、やり方も難しくない為、早速取り組むに辺り準備を始めました。
極少食理論
極少食を実践していくに辺り、まず最初に以下のポイントを確認していきます。
①自分自身に合う食べ物
②体が無理なく消化吸収出来る量
この2つを把握する事が重要なので、まず始めに自分自身に合う食べ物を選ぶ事から始めました。
合う食べ物というのは、食べ馴染んでいて、且つ、食べた後に胃もたれなど体に疲労が出ないものの事です。
これを選ぶのは比較的簡単でしたね。
ボディビルのコンテストの時に食べるカーボアップ(ステージに立つ為に筋肉を張らせる為の食事)の食材は、食べ慣れて体の反応(それを食べる事で筋肉が張る体感が強いなど)が良いものが挙げられます。
それが自分に合う食べ物なので、既に見つけていた私には難しい事はありませんでした。
次に無理なく消化吸収出来る量です。
これは感覚を頼りに調整していきまして、体感としては腹2分目ぐらいがそれぐらいの量かなと思います。
ここは個人差が出ると思いますが、思っているよりもかなり少ない量が良いと思います。
「食べたうちに入らなくない?」と思うぐらいが『無理なく消化吸収出来る量』のベストだと思ってください。
出来たらお肉なども消化に時間が掛かるので、控えた方がベストかと思われます。
ですが、お肉を食べない事でストレスになるのであれば、負担のない量で食べるようにしても良いと思います。
如何に継続出来るかがポイントとなりますので、なるべくストレスを感じにくいような工夫が必要になります。
そもそもの生活習慣を一気にガラッと変えてしまうのは、それだけでストレスとなります。
ですので、焦らず徐々に新しい生活習慣を浸透させていく作業が大切です。
私が極少食を始めた当初は、普段の食事の量をストレスが感じにくい程度減らすというところから始めました。
極少食実践
始めた当初、食事量がかなり少ないので体力が持つかなどの不安はありましたが、不思議な事にそこまで空腹感を感じる事はありませんでした。
かなり内臓などに負担が掛かっていたのでしょう。
最初から空腹を感じない、という事自体が異常だったのです。
ですが、少し経って内臓がリフレッシュされて上手く調整されたおかげか、空腹を感じられるようになり、よくお腹が鳴り出しました。
空腹時に活性化すると云われる、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)が起きた合図ですね。
そこからは順調に、特にストレスを感じる事もなく、食事量や内容を変化させていく事が出来ました。
食事内容として、私が最終的によく食べていたのは、レーズンやバナナ、さつまいもといった糖質と繊維質、それにミネラルを含むものが多かったですね。
空腹を感じにくく、腹持ちが良いのと甘みを感じられるので、甘党の私には相性が良かったですね。
お米だとかなり量が少なく感じるので、あまり食べなかったです。
プロテインや肉などの動物性タンパク質もほぼ摂りませんでした。
体感として、もたれるような感覚が強く感じられたので控えるようにしました。
気持ち程度に、植物性タンパク質である豆腐や、完全タンパク質の卵を食べるといった感じです。
後は、大きく助けられたのは『炭酸水』ですね。
炭酸の刺激と喉越しの良さに加え、通常の水よりも飲みやすいので、水分量の確保にも貢献してくれました。
ちなみに、それまで炭酸水が苦手だったのですが、これで炭酸水を好きになりました(笑)
色々と試行錯誤し、辿り着いた最終的な食事内容が以下になります。
・高炭水化物、低脂質、低タンパク質が基本。
・炭水化物は、糖質と繊維質が多く、ミネラルも含んでいるものをチョイス。
・脂質とタンパク質は、豆腐などの大豆製品や卵で摂取。
・水分は、炭酸水で摂取。
以前の爆食からは想像出来ないシフトですね(笑)
今でもよくあんなに食べられてたなと思います(笑)
極少食成果
そんな感じで極少食生活を1年程取り組んだ成果として、以下の状態を獲得しました。
・体重が約15kg減る。
・倦怠感やお腹の膨張感が抜け、体調が良くなった。
・視界がクリアになった。
・活力が生まれ、長時間活動しても辛くなくなった。
・睡眠時間が少なくても体調のブレが少なくなった。
・寝起きが楽になった。
このような、嘘だと思われるような、夢のような状態の数々を手に入れたのです。
そしてこの経験は私自身の価値観を変える事となりました。
人間はそんなに食べなくても何も問題は無いし、逆に食べ過ぎると良くないのではないか?という事に気付かされたのです。
そしてここから遂に『断食』へと本格的に取り組んでいく事になります。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、私が断食に至るまでの経緯となる出来事でした。
これをご覧いただいて、真似してやろうとは思わないでくださいね。
あくまでも私の体験談なので、全ての方に同じ効果が出るとは限りませんし、私は断食などの専門家ではないので自己責任で行っております。
ですので、私自身は決してオススメはしませんが、もし「どうしてもやってみたい!」という方は、信頼出来るお医者さんに相談の上、専門の機関などを紹介してもらうのが良いと思います。
こちらでは引き続き、読み物としてご覧いただければと思います。
今回もご覧いただきありがとうございました!
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