当たり前過ぎて言うまでもない事かもしれませんが、同業者の意識改革に繋がればと思う内容なので、書き連ねて行こうと思います。
パーソナルトレーナー(以下、トレーナー)じゃない方も「へ〜、そうなんだ〜」という感じでご覧いただければと思います。
※こちらの記事は、既になんらかのトレーナーの資格を所持しており、基本的な知識を有した、運動指導が出来る土台が備わっている方へ向けた記事となります。
トレーニング嫌いのトレーナー
その仕事をする上での必要な『知識』を学ぶというのは当たり前の事ですよね。
そして知識と同じぐらい必要な事は『技術』です。
その為には、自分自身の体で実際に試してみて、落とし込む作業が必要な訳ですが…
実際のところ、この実践をしていないトレーナーって意外と多いのです。
要するに
『トレーニング嫌い』なトレーナー
です。
え!?トレーナーなのにですか!?
意外かもしれませんが結構多いんですよね〜…
完全なる私見になりますが、アスリートのバックアップに付きたい、もしくは付いているというトレーナーで、且つ、理論に凝り固まったトレーナーに特に多い傾向な気がします。
アスリートとトレーニングは切っても切り離せない関係にあるのに、それを指導するトレーナーがトレーニング嫌いって…
矛盾してますよね?
「え?やってるよ?」という方もいるのですが、その実情としては、講習を受けにいって、そこで1-2時間ほど行っただけでやった気になっているパターンは、やっているうちには入らないのではないかと…
だからと言って、ボディメイク系コンテストに出て、その実績だけでトレーナーをやっているのは論外です。
トレーナーと呼ぶには弱いのではないかと思います。
優秀なプレイヤーが優秀なトレーナーとは限りません。
プレイヤーはあくまでもプレイヤーであり、トレーナーとなるとそれはまた別の知識や技術が必要になってきます。
「このトレーニングはあなたの目標を叶える為にやった方が良いです!」
「何故ならば、あなたのお体の状態が今こういう状態だから、これこれこういう理由で必要なトレーニングなんです!」
という説明が出来ますでしょうか?
トレーナーの仕事は簡単に見えると思います。
ですが、いざ中に入ると、単純に思える筋トレの指導だけでも、その奥の深さに驚かされる事と思います。
人の体の構造や動きに関する知識、その方がどの動きも問題なく行えるかのチェックや、その時その時によっての体調に合わせたメニューを考えなければならないなど、挙げればキリがありません。
自分が目指していきたいトレーナー像によっても色々と変わってきます。
基礎知識の他に、方向性を決める為の情報を取り、より専門的な知識を積極的に吸収していくという工程も出てくるのです。
このように実際は一筋縄とはいかず、難しい事この上ないのです。
その為にトレーナーとしての勉強が必要になる訳です。
トレーナーは資格がなくても行えますが、信用度を上げる為にもトレーナーになりたいのなら、第三者機関からトレーナーを名乗っても良いという証明をもらう事が大事なのではないでしょうか?
資格を取得する事で、お客様への信用・信頼だけでなく、自らの自信や責任感となり、発言にも説得力が出て、自信を持って仕事が出来るようになると私は思います。
理論を学び、自らでも実践して、そこから自分にとって使えるものを取捨選択していく事が出来れば、唯一無二のトレーナーへの第一歩となる事でしょう。
要するに、バランスを取りましょうって事ですね。
トレーニングも仕事のうち
トレーナーとして、偏らずバランスを取る為にも、理論勉強だけでなく実践が大切になるという考えから
”自主的にトレーニングをする事も仕事の一環”
だと捉える事が重要だと私は考えております。
ここでいう自主的なトレーニングとは、なにも筋トレだけではありません。
例えば、ヨガやピラティスやストレッチなど、自身が強みとしているところ・目指していきたいところのテクニックを叩き込む事ももちろん自主トレです。
何故自主トレをしなければならないか?
自身もトレーニングをしていなければ
”本当にこれは正しいのか?”
”どこにどのように効いているか?”
”どのようにすればもっと効果が出るか?”
”安全且つ効果的なフォームはどう工夫したら良いか?”
”自身のクライアントを対象に出来るトレーニングなのか?”
などといった事が分からないからです。
「でも教科書や指導書通りにやってますけど?」
そんな声が聞こえてきそうではありますが、そこに書かれている事が正しいかどうかを確かめる為にも、自ら試さなければ実感として理解出来ないからです。
でなければ、そこに書かれている事が本当かどうか分かりませんよね?
そこに書かれている内容を実際に確かめずに、そのまま提供するのであれば、ただの素人でも出来ます。
実際に試してみて、体で理解し、今まで学んできた事も合わせて行く事で、自分自身に落とし込む事が出来るので、適切な提供が出来るのだと思います。
それが理解出来ていないのであれば、そもそもメニューを提供してはいけないと思います。
確かにやってない人にやれと言われたくないですし
何も知らない人に指導してもらうのも怖いです…
おわりに
人のタイプは様々です。
それぞれの方に合ったメニューを提供する為には、理論だけでは解決出来ない事も多々出てきます。
我々もしっかりと追い込まなければ分からない事もあるし、トレーニング中のお客様のお気持ちも理解出来ません。
私自身は、提供させていただくメニューの倍以上をこなさなければ、あーだこーだ言えないと思いながら日々トレーニングを行っております。
何もコンテストに出ろなんて言ってません。
トレーニングもろくにせずに、知ったように理論ばかりになっていませんか?
だからと言って、逆に理論が乏しいのもいけません。
そういうのはすぐバレるものです。
説明に”厚み”が出ていないという事は、お客様には敏感に伝わります。
ご自身が提供しているものを、自らの言葉でしっかりと説明出来ていますか?
もしそれが出来ていないという事は、まだ落とし込めていないという事ですので、落とし込めるまで叩き込んでいきましょう。
何事もバランスと落とし込みが大事です。
もし同業者の方の目に留まる事がありましたら、自分自身はどうか今一度考えてみて下さい。
偉そうに言ってきましたが、もちろん私自身も完璧ではありません。
失敗もたくさんします。
ですから今回の記事は、自分自身でもそう言った事を見失わないように、戒めの意味も込めて書いてみました。
当たり前を意識出来ていなかった方がもしもいた場合、今回の記事が気付くきっかけになれば幸いです。
今回もご覧いただきありがとうございました!
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