ヨガの誕生後、脈々と受け継がれて行く中で、様々な派生が生まれました。
大きく分類すると
源流の流れを色濃く残しながら受け継がれている【伝統ヨガ】
一般に浸透しやすいようにフィットネスの色を強めた【モダンヨガ】
この2種類です。
今回はこの2つのジャンルについて確認していきましょう。
伝統ヨガとは?
自分自身を高めて魂を向上させるヨガ
伝統ヨガとは、ヒマラヤ山中で行われていたヨガの総称で、主に解脱を目指して行われていたと考えられており、大きく4つに分けられております。
4つともアプローチの方法は違えど、たどり着く目的は同じなので、1個ずつ確認してみましょう。
- ラージャヨガ
ラージャとは「王」を意味し、ヨガの技法を通じて自分自身を高めていくヨガと言われております。 - ギャーナヨガ
「哲学のヨガ」とも呼ばれ、ヨガの聖典や聖者の言葉に耳を傾け、自分自身を律して高めていくヨガと言われております。 - バクティヨガ
神への献身的な祈りを通じて、自分自身を高めていくヨガと言われております。 - カルマヨガ
「行為のヨガ」とも呼ばれ、私利私欲を捨て、他人への奉仕活動を通じて、自分自身を高めていくヨガと言われております。
以上です。
どのヨガも自分に厳しく、とことん追い込み、コンスタントに継続をして行かなければ成長は望めない、というのがなんとも無骨ですね。
人間のレベルを上げるのが伝統ヨガなんですね。
修行的なイメージが強いですよね。
モダンヨガとは?
危険性を排除し改変されたヨガ
モダンヨガとは、伝統ヨガをインドの研究所で科学的に検証し、その中から危険な部分を排除したもので、そこで改変されたヨガ、もしくは、それ以降に誕生したヨガの総称と言われております。
多くの方に馴染みのあるヨガがこのモダンヨガで、スポーツクラブなどのレッスンで行われているものは、ほぼほぼそれですね。
目的は、運動不足解消や健康増進といったQOLの向上です。
自分自身を向上させるよりも、フィットネス感覚で楽しみたい方向けですね。
負荷の掛かる動作が少ないので肉体ストレスが少なく、その上柔軟性の向上も見込めて、手軽に行えて習いやすいという事で、女性から絶大な人気と信頼を獲得している印象です。
伝統ヨガと比べるとかなり雰囲気が柔らかいですね。
とっつきやすいというのも大事ですよね。
似て非なるもの
全く別のヨガ
伝統ヨガとモダンヨガ。
比べてみると、その性質は反対にあると言えます。
どちらも同じヨガという名を冠しておりますが、その実、ほぼ別物だという事がお分かりいただけたかと思います。
もっと分かりやすく例えるならば
鍛錬とフィットネス。
向上と健康。
成長と調整。
とも表す事が出来るでしょう。
タイプが違うという事ですね。
誤解なきようお伝えしておくと、決してどちらが良い悪いという話ではありません。
自分にとって必要なものを選択するという事が大事です。
おわりに
クンダリーニヨガを世に広めた、ヨギ・バジャン師の言葉で私が好きな言葉があります。
「人は誰しもが最適なタイミングで最適なヨガに出会う」
元々ヨガに縁がなかった私ですら縁が出来て、その素晴らしさに魅了されました。
この記事をご覧いただいた皆様にも、最適なヨガに出会えます事をお祈り申し上げます。
伝統ヨガでもモダンヨガでも
自分に合うものを選択して充実した日々を送ろう!
今回もご覧いただきありがとうございました!
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※出典(参考文献)
・小沢隆,辻良史 ヨガ×武道 株式会社BABジャパン 2016
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