『ヨガ』
と聞くと、皆様はどういったイメージを思い浮かべるでしょうか?
ストレッチみたいなものだから体の硬い人には向かなそう…
女性に人気があるイメージなので男性向けではないかな?
分かります分かります。
そもそもヨガについて、実は詳しく知らない、という方も多いのではないでしょうか?
かくいう私も、以前はこのような印象を抱いておりましたので、そのイメージを抱いてしまう気持ちはよーく分かります。
ですが、ヨガの歴史を遡ってみると、原初のヨガは我々の想像からは大きくかけ離れたものだったのです。
今回はその、原初の流れを色濃く残す
【伝統ヨガ】
というものを中心に、簡単な歴史や背景について確認していきましょう。
読み終える頃には、皆様の中で育っていたヨガのイメージが、確実に覆っていく事となりますのでお楽しみに。
伝統ヨガとは?
私が使うパーソナルトレーニングのテクニックに
【クンダリーニヨガ】
というものがあります。
ヨガとの名を冠していますが、その実、皆様が想像するようなヨガからはかけ離れていると言えます。
それはクンダリーニヨガが、伝統ヨガと呼ばれるものだからです。
伝統ヨガを簡単に説明すると
多くの方が想像されるストレッチのようなゆったりした動作よりも、外部にも内部にもしっかり効かせる動作が多く、どちらかというとトレーニングに近いもの
なのです。
そして柔軟性も必要になってはくるポーズもありますが、自分の状態によって調整する事が出来ますので、体が硬いからといって向いていない・出来ないという事はないのです。
え?トレーニングに近いのですか?
そうなんです!
私も何度もヨガなのか確認するぐらいの内容です(笑)
そんな源流である伝統ヨガはどのように誕生したのでしょうか?
生き残る為に生み出されたもの
ヨガの歴史を遡ってみると、生まれはインドで約4500年前に誕生したと考えられております。
4500年前のインドと言えば、インダス文明の時代です。
文明の発展には河川が重要と言われている通り、インダス川流域の水辺近くに土地を持てたら、地主の未来が待っており安泰ですが、皆が皆持てる者になれるとは行かないのがこの世です。
そうして格差が生まれた結果、持たざる者は労働者となり、心が病んでしまう人々が増えたと考えられております。
そういった背景から
ストレスを解消すべく、山にこもりだしたのがヨガのルーツ
と考えられております。
生き残る術として生まれたんですね。
今も昔もストレスの影響は大きかったという事ですね…
その当時のヨガの主な修行場所は
『ヒマラヤ山中』
と言われております。
寒暖差は想像を絶し、衣食住もままならない環境での修行は、常に死と隣り合わせです。
過酷過ぎて想像が出来ません。
そんな環境で、何日間も飲まず食わずで瞑想を続けられるよう
【強靭な肉体獲得の為に行われていたものがヨガの始まり】
となった訳です。
この事実からも、ヨガは肉体改造に大いに貢献してくれる事間違いなしですね。
ストレス解消から解脱へ
ストレスフルな環境で生まれたヨガは、現代に至るまで何千年という年月をかけてアップデートを繰り返して行き、当初のストレス解消法から解脱への修行法にまで昇華していきました。
伝統的なヨガの世界観では、人にはそれぞれ魂の目的があり、その目的達成の為に煩悩に振り回されない心が必要とされ、その過程において呼吸法や瞑想法など、数多くの心身コントロール法が誕生したと考えられております。
以上の事からも分かる通り
【伝統ヨガとは肉体と精神の両方を鍛える事が出来る優れたツール】
なのです。
巷に溢れるヨガと全然違ってとてもハードなのですね!
過酷な環境下で先人達が生き抜く為に生み出したものですからね。
なのでヨガは現代の我々にも非常に効果的だという事が分かりますね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
ヨガのルーツとなる伝統ヨガは、多くの皆様が想像されているであろうヨガのイメージからは、かけ離れていたのではないでしょうか?
先人の方々がヒマラヤの山中という過酷な環境下で、油断すると死が待ち受けているという極限のストレスに打ち勝つ為に心身を徹底的に鍛え抜いてきた結果、生まれたのがヨガです。
誕生してから何千年という年月を掛けて、脈々と大切に語り継がれて行く中で、遂にはその方法を完成させた訳です。
そんな重厚な歴史を持つヨガが、辿り着いた先の現代は、ストレスフル社会と言われております。
ストレスによる様々な弊害が叫ばれる昨今
今こそ伝統ヨガの叡智が必要な時なのではないでしょうか?
伝統ヨガのひとつでもあるクンダリーニヨガには、ストレスに対抗する為の手段が豊富に用意されております。
ストレスに打ち勝ちたいと考えている方には、クンダリーニヨガをオススメします。
ちなみに、現在巷で流行っているヨガはモダンヨガと言って、多くの方がヨガと聞いて想像されるのがこちらです。
伝統ヨガとはまた違って来るので、次回は本文中で度々出て来た伝統ヨガと、そこから現代版にアレンジされたモダンヨガについて書いていこうと思います。
ご覧いただきありがとうございました!
次回もよろしくお願い致します!
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※出典(参考文献)
・小沢隆,辻良史 ヨガ×武道 株式会社BABジャパン 2016
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