基礎知識ではさらっとご紹介しておりますが、ここでは各チャクラについて詳しく確認していきましょう。
まず最初にチャクラと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
ナ◯トですかね…?
確かに漫画やアニメなどでよく出てきますよね(笑)
このように象徴的な印象が強いチャクラですが、ヨガの概念では重要な概念とされております。
最初は中々理解や体感が難しいですが、落とし込む事で、よりクンダリーニヨガのエクササイズの質が上がります。
良いボトルを持っていても、その中に飲み物が入っていなければ、それは何の意味も持たないように、ヨガのエクササイズで見た目が良く変わったり、体がほぐれて楽になったとしても、ヨガの哲学や概念が落とし込めていなければ、真に理解する事は出来ないという事です。
私自身、未だにこのチャクラという概念を落とし込むのが大変だと感じます。
元々、チャクラの存在を意識した事なんてなかったですし、ましてや目で確認出来るものでもないので、ひたすら体感に頼る事になるからです。
自身で体感出来て初めて認識する事が出来るので、そこでやっと納得出来るのですが、見えない感じられないものをいきなり最初から信じろなんて無理な話です。
ツボや経路もそうなのですが、今までそういったダイレクトな東洋思想的テクニックに、触れる機会が無かった事が大きいと思います。
ただ、回数を重ねながらヨガの哲学を学び、落とし込んでいく中で、少しずつ体感としても感じられる事も増えてきて、理解出来てくる部分も少しずつ増えてきました。
まだまだ完璧ではないですが、最初は何も分からなかったそんな私だからこそ、お伝え出来る事もあると思いますので、チャクラに懐疑的な方もご興味がある方も、是非今回の記事をお読みいただければと思います。
チャクラはヨガを語る上で、切っても切り離せない概念なので、なるべく分かりやすく伝えられるように書いていきたいと思います。
前置きが長くなりましたが本編行ってみましょう!
チャクラとは?
ヨガの哲学において
体の何ヵ所かにエネルギーが渦を巻いて集中する場所がある
と云われ、そのエネルギーが集中する場所を
【チャクラ】
と呼びます。
チャクラとは
『輪っか』や『円(サンスクリット語)』
を意味しており、人体に7つ存在すると云われます。
これにクンダリーニヨガ特有の考えとして、頭上にオーラという8番目のチャクラが位置付けられております。
尾てい骨から頭頂部にかけて7つのチャクラが各ヵ所に存在し、それぞれの役割を担っております。
また、第1チャクラと第8チャクラ以外、背骨の前後にラッパのような形で付いているとも云われております。
ですので、背骨を前のラインと後ろのラインで捉えるパターンもあると云われます。
チャクラは人の肉体と精神に大きく関与する
と云われ
クンダリーニが上昇する事で各チャクラが活性化されて心身の潜在能力が高まる
と云われております。
一説によると
『チャクラと神経叢(神経が集中しているところ)の位置は重なる』
なんて云われてますね。
それぞれのチャクラについて、細かく確認していきましょう。
各チャクラについて
第1チャクラ(ムラダーラ・チャクラ)
根のチャクラとも表され、場所は会陰(肛門と生殖器の間)とされています。
安定性のエネルギーを司ると云われ、肉体的には排泄機能に関与するとされています。
このチャクラが不安定であると、恐怖心や危機感に支配されると云われます。
安定していると、強さと自信が備わると云われます。
第2チャクラ(スヴァディスターナ・チャクラ)
生殖器官のチャクラとも表され、場所は生殖器とされています。
精力や創造力を司ると云われ、肉体的には生殖機能に関与するとされています。
このチャクラが不安定であると、空想に溺れ、性への強迫観念が表れます。
安定していると、想像力・創造力が豊かになり、バランスの取れた性生活を送る事が出来ると云われます。
第3チャクラ(マニプーラ・チャクラ)
おへそのチャクラとも表され、場所はおへそとされています。
主体性や意思決定、自分の支配領域を司ると云われ、肉体的には心身の健康に関与するとされています。
このチャクラが不安定であると、貪欲さや熱心さが過剰になるだけでなく、病気に罹りやすくなるとも云われます。
安定していると、不屈の勇気と独創性が備わると云われます。
第4チャクラ(アナハタ・チャクラ)
胸のチャクラ(ハート・センター)とも表され、場所は胸(鳩尾)とされています。
情熱や愛情を司ると云われ、肉体的には胸腺に関与するとされています。
このチャクラは、体の真ん中辺りに位置する為、チャクラ間のバランスを取る場所と云われます。
ここが不安定であると、感覚的で感情的な行動を、思いやりに満ちた行動と取り違えると云われます。
安定していると、感情や情熱を、献身や思いやりへと導きます。
また、真実の愛を経験出来るとも云われます。
第5チャクラ(ヴィシュダ・チャクラ)
喉のチャクラとも表され、場所は喉とされています。
真実を語る力やコミュニケーション能力を司ると云われ、肉体的には甲状腺に関与するとされています。
このチャクラが不安定であると、独善的なコミュニケーションしか出来なくなると云われます。
安定していると、真実を話す事が出来ると云われます。
第6チャクラ(アジュナ・チャクラ)
眉間のチャクラ(サード・アイ)とも表され、場所は眉間とされています。
直感力やイメージ能力を司ると云われ、肉体的には下垂体に関与するとされています。
瞑想を行う事で活性化するとされています。
活発に活性化させる事で、下垂体の分泌が盛んになり、より直感的になる事が出来ると云われます。
第7チャクラ(サハスーラ・チャクラ)
頭頂部のチャクラ(クラウン・センター)とも表され、場所は頭頂部とされています。
高次元への繋がりを司ると云われ、肉体的には松果体に関与するとされています。
体内で一番高い位置にあり、クンダリーニ・エネルギーが第7チャクラまで昇る事で、至福の領域を経験出来ると云われます。
第8チャクラ(オーラ)
オーラとも表され、場所は頭上(頭頂部より上の空間)とされています。
全てのチャクラのエネルギー総量を司ると云われ、肉体的には全身を包むエネルギー・フィールドとされています。
各々の健康状態や思考、感情などにより、色や形から大きさまで変化すると云われます。
クンダリーニヨガや瞑想を積み重ねる事で、より大きく明るいオーラになると云われます。
それぞれにしっかりと役割があるのは本当なんですね!
ここまで体系化されてるのがすごいですよね。
おわりに
中々理解が難しいポイントも多いので、スッと話が入ってこないところも多くあると思います。
こればかりは実際に体感しながら、理解度を上げていかなければならないところではありますが、クンダリーニヨガではチャクラを抽象的なものだとは考えていないです。
実際クンダリーニヨガでは、先人達が研究に研究を重ね、トライアンドエラーを繰り返し完成させた様々なエクササイズで、チャクラをダイレクトに捉えて活性化させるテクニックが存在しているので、その辺りはシンボル的に捉えているものとは一線を画しているのかなと思います。
最初は懐疑的だった私がクンダリーニヨガに魅了され、趣味としてだけでなく、トレーナーのテクニックとしても取り入れているのは、確かな実感と効果を感じているからに他なりません。
チャクラを活性化させる事で、人格や思考や感情といったものに、良い変化をもたらすと云われております。
今後もトレーニングを積み重ねて、もっとクンダリーニヨガの深部を理解出来るよう精進します。
今回もご覧いただきありがとうございました!
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※出典(参考文献)
・小沢隆,辻良史 ヨガ×武道 株式会社BABジャパン 2016
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