クンダリーニヨガをネットで調べてみました!
どうでしたか?
スピリチュアルやオカルトチックな情報ばかりが先行していて
よく分からなかったのですが…
そうなんですよね〜…
ネットでクンダリーニヨガを検索してみると、実用性についての情報が少なく、神秘的でオカルトチックに偏ったものが殆どです。
果たしてそんなフワフワしたもなのでしょうか?
否。
神秘的でオカルトチックなものを期待しているのであれば、残念ながらクンダリーニヨガの本質には辿り着けないのではないかと思います。
クンダリーニヨガの真実は、オカルトどころかとてもシステマティックなものだったのです。
今回はその辺りを確認していきましょう。
オカルトどころか実用的
まずは結論としまして、クンダリーニヨガはオカルトなどに偏ったものではありません。
それはヨガの歴史を見てみると一目瞭然です。
ストレスに打ち勝つために生まれたのがヨガだからです。
※詳しくはこちらの記事をご確認ください。
特にクンダリーニヨガは源流のヨガなので、誕生した背景が色濃く残っております。
まずクンダリーニヨガでは
『徹底的に自分の内部(内面)と向き合う癖を付ける』
ところから始めていきます。
いわば
【体の内側に対する筋トレのようなもの】
と言った方が分かりやすいかもしれません。
私がクンダリーニヨガに惹かれた理由に
『それまで自分の体と対話出来ていると勘違いしていたことに気付かされた』
というのがあります。
私自身、20年近く筋トレを積み重ねて来て、確かに表面的な部分では筋肉とある程度の対話が出来ていたとは思います。
ですが、クンダリーニヨガを行い始めてから、表面的な筋肉の意識から更に内側(体内)への意識を全く向けていなかったことに気付かされたのです。
更に内側というのは、ざっくり言うとインナーマッスルと呼ばれる部分へのアプローチと受け取っていただけたら分かりやすいかと思われます。
クンダリーニヨガで行うトレーニングは、体への向き合い方が表面的なアウターマッスルへの刺激をかけるのとはまた違った感覚で行うので、それを体感した時に、今まで体と対話が出来ていたなんて、よくもそんな自惚れた事が言えたなとショックを受けましたよ。
自分が積み上げて来た20年近くの経験値の軽さにショックを受けたのと同時に、まだまだ鍛えなければならないところ、鍛えなければならないところがあることに気付かされたので、逆にテンションが上がりましたね。
以上のことから
筋肉へのトレーニングと体の内側へのトレーニングは、意識なども含め全くの別物に感じますが、仕組みや原理は非常に似ていて通ずることが多いため、私にはすんなり受け入れることが出来たのだと思います。
私には、オカルトの要素が感じられなかったのです。
目に見えないからオカルトだとなってしまうと、入口を勘違いしてしまったままとなり、印象を変えるのが中々難しくなってしまいます。
そもそも当たり前の話ですが、体の内側にもインナーマッスルなどの筋肉が存在しております。
普段直接目で見る事は出来ないですが、それは確実にあると証明されているものです。
その他にも、私たちが今存在して生きているということは、脳や内臓などの体の内側にあり生存活動のために働いてくれている器官が、間違いなく活動をしてくれているというのは否定しようがありません。
普段我々は体の内側を意識出来ているような気になっておりますが、実はほとんど意識出来ていなかったということに気付けるのがクンダリーニヨガなのです。
もう少し分かりやすく、トレーナー目線から筋肉を例に考えてみましょう。
意識の関連性
パーソナルトレーナーとしての観点から、もう少し補足します。
トレーニング指導をしていて圧倒的に多いのが、背中の筋肉に効かせるという意識が、苦手な方がかなり多いということです。
それは背中が自分の目で見えない部分であり、且つ、普段の生活で意識して使う頻度が極端に少ないことが大いに関係しているのだと、個人的に考えております。
そんなトレーニングが難しいと言われる背中ですが、根気強くトレーニングを積み重ねていくと、背中の意識性が向上していき、ある日背中に効いているという感覚が掴めるのです。
これ、クンダリーニヨガも全く一緒なのです。
クンダリーニヨガでは、火の呼吸という代表的な呼吸法を用い、臍下丹田(お臍の下辺り)から尾てい骨にかけて存在すると云われている、クンダリーニというエネルギーを活性化させることが最初の目的となるのですが、体の内部なので自分の目では見えないところに刺激をかけていきます。
呼吸というのは無意識で行われており、殆どの方は普段の生活で、特別意識して行なっていないのではないかと思います。
それを敢えて意識して行うというのは、最初はかなり難しい上、更に筋肉と違って目に見えて発達しているなどの分かりやすい実感が少ないため、心が折れやすいと言えます。
ですが、根気強く火の呼吸を行い、臍下丹田から尾てい骨の辺りを意識してトレーニング積んでいくと、ある日なんとなくその辺りに熱感のようなものを感じ始め、次第にその熱感がどんどん高くなっていき、エネルギーの起こりを実感出来てきます。
つまりはこうです。
筋トレの場合:神経系統の発達→筋量アップ
クンダリーニヨガの場合:意識性の向上→臍下丹田への熱量アップ
となるので、両者は非常に似ていると感じる次第でございます。
おわりに
クンダリーニヨガがオカルトに傾いている訳ではない、というのが少しでもお分かりいただけましたでしょうか?
目に見えないから信じない!と否定するのと、目で捉える事は出来ないが、トレーニングを積み重ねていくことで確かな反応が出て来るものを、一緒にして否定するのは違うのではないかと思います。
そもそも空気も目では見えていないですが、その存在を信じていない方はいないですよね?
極論かもしれませんが、そう考えるともっとフラットに向き合えるものが多いのかなと思います。
今回の記事をお読みいただいたことで、少しはクンダリーニヨガが実用的なものだということがお分かりいただけたら幸いです。
そもそも、何故クンダリーニヨガがオカルトチックに捉えられてしまっているのか?
私なりの解釈となりますが、気になる方はこちらの記事も併せてご覧ください。
今回もご覧いただきありがとうございました!
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参考文献
・小沢隆,辻良史 ヨガ×武道 株式会社BABジャパン 2016
ヨガの世界観を知りたい方へオススメの書籍
あるヨギの自叙伝
インテグラル・ヨーガ